中国の漆工芸と日本刀の博物館 蟹仙洞

▲上山市にある博物館、財団法人・
蟹仙洞(かいせんどう)
- ・開閉時間:3月〜11月は午前9時〜午後5時(火曜日は休館)
12月〜2月は午前9時〜午後4時(火・水・木曜日は休館)
- ・入場料:大人・500円、高校大学生・300円、小中学生・子供100円
- ・駐車場:無料スペース有(およそ5台ぐらい)
- ・上山市の名物・特産品:サクランボ、こんにゃく、ラ・フランス、干し柿、まんじゅう、ワイン
- ・宿泊先:上山市格安宿泊ホテル旅館

中国の漆工芸品や、日本の刀剣が展示
蟹仙洞とは、その昔上山市で製糸業を経営していた長谷川謙三が、美術工芸品を収集し
公開した博物館である。
美術品を収集した横ばい人生と、蟹の性格にたとえ蟹仙洞と命名したようです。
主に中国の明・清時代の漆工芸品や、銘が入った日本刀や東北地方の郷土玩具が展示。
▲蟹仙洞の隣にあるアートスペース
国の重要文化財のタンスより、日本刀が人気だそうだ
中国の明時代の漆工芸品である、国の重要文化財に指定されている『楼閣人物填漆箪笥』などが
展示されているが、実際は日本刀を見たく何度も来られる方が多いそうです。
しかし残念なことに蟹仙洞では、平成3年に国指定文化財の名刀が盗難にあってしまったようです。
館長に話を聞くと、昔は入口より奥の方に展示しており警備に不十分であり、夜中に進入しガラスを
割られ盗まれたそうだ。他の刀には目を付けず、名刀のみを盗んでいったとか。
武士の魂である”刀”を盗むとは、隠し持っていても安楽の地などなかろうに。当館に返すべきだ。


▲蟹仙洞の案内板 ▲入口に置いてあった壷
日本刀の値段に驚く!
話を聞いていると、一本だけ盗まれたのかと思いきや、調べてみると数本盗まれていたようだ!
いったい1本あたりいくらするのか?と尋ねると、数千万代の値段と言っていた。
やっぱ国の重要文化財級だと、そのくらいの値段がするのか・・・


▲和の造りの蟹仙洞の中の休憩室の様子。勝手にお茶を汲んで呑んでも可能▲
現在展示している、最上の月山と伊達家の刀について
現在展示してた刀は、およそ6本ほど飾ってありました。その中で目についたのは、最上の武将に
関わった短刀と言われている銘『月山』と、伊達政宗お抱え刀工の脇差・銘『山城大掾藤原国包』
が気になったので館長に聞いたみた。
月山は最上家のどの武将が所持していたのか?と聞くと、これは月山周辺の鍛冶集団が作った刀
であるから月山と銘が入り、寒河江・西川町あたりは最上家の領土であったから最上家に関わった
刀であるはずだと推測しているそうです。どの武将が所持していた刀とかいう物ではないようだ。
伊達政宗お抱え刀工の脇差の方は、伊達家で刀工をしていた初代の刀鍛冶による銘であるので
これも伊達家が使用していたと言われている刀だそうです。まあ伊達政宗が実際に所持していた
刀かどうか定かではないが、伊達家の侍の刀はこんな感じだったのか〜


▲『還暦の鯉』の題材になった、巨大な鯉の主がいた庭▲
中国の漆や日本刀以外にも、紅白威二枚胴具足や不動明王立像などが目に入ったが
廊下に面した庭の池の鯉が、気になったので聞いてみた。

巨大な鯉の主について
昭和30頃の作家・井伏鱒二が旅の途中で蟹仙洞に訪れ、その時にこの庭に居た巨大な鯉の主を
見て『還暦の鯉』という随筆集に掲載したようだ。
現在もその鯉は居るのか?と聞いてみると
人間で言うと80歳ぐらいの年齢で亡くなった。
全長1m30cmぐらいはあったかな〜と言ってた。
▲中国の魚・草魚
主はメタボで亡くなったそうだ(笑)
主が死んだ原因は、たぶんメタボリックで亡くなったと思うと言ってた。この池は川から流れてきた
水を利用しているので、昔はフナやナマズが流れてきたそうです。
そしての主がナマズと縄張り争いで喧嘩をし、そのナマズは丸呑みしたそうです。
鯉は縦に伸びるより、横に伸びる生物らしい。故にデブになって亡くなったらしい。
現在では鯉や、中国の魚の草魚(そうぎょ)を飼っている。草魚は主に池の藻など食べてくれるので
言わば池を綺麗にしてくれる働きをもつ魚であるため、飼育しているようだ。
蟹仙洞への行き方は、国道13号線から行った方が見付かりやすい。コンビニのあるところから
上山市内に曲がり、真っ直ぐ進んでいくとゲオというゲーム・レンタルDVDショップが右手に
見えるので、そこの交差点から右へ曲り50mほど進むと左側に蟹仙洞の看板が見える。
建物自体は小さく見えるのだが、奥の方も展示室になっており中に入ると以外に広いことに
気付いた。隣にあるアートスペースとは2F建てで、中は写真や上山市の資料などが飾ってあった。