
旅人の天晴れ『ひな祭りとは』の話

▲
雛人形(ひなにんぎょう)
ひな祭りは中国から伝わるもの
ひな祭りとは旧暦の3月3日に行われていたもので、その原型は中国伝来による5節句の一つ
『桃の節句』にある。3月3日は上巳(じょうし)の日であり、祓いの行事を行われていたそうだ。
桃は中国では、魔避けの効果がある物と考えられており、桃の花を飾ったり酒と一緒に飲んだり
して厄を払っていたようだ。


雛とは小さくかわいらしい物の意味+人形で、雛人形は小さくてかわいらしい人形を飾るもの也。
なぜ雛人形を飾るのか?
今ではひな祭りと言えば雛人形を飾り、女の子のすこやかな成長を祈るという行事になっている
訳だが、平安時代の頃には『遊びごと』として貴族達は雛人形を飾っていたようだ。
雛人形が『遊びごと』から『祭りごと』に変わったのは、天正年間(1573~1591)以降のことから。
先に記述した中国の上巳の日には、水で体を清め宴会を催し、災厄を祓うという中国の風習と
日本にある禊祓(みそぎはらい)や、人形(ひとがた)を流したりして厄を祓う日本の風習と混ざり
雛人形に自分の災厄を人形に身代りさせるという、祭礼的な形式へと変化して今に至るようだ。
なぜ女の子の行事なのか?
中国の『桃の節句』では男女の区別はなかったが、5月5日の『菖蒲の節句』で
菖蒲(しょうぶ)=勝負と絡め、男子の祝い事は菖蒲の節句ということで江戸時代頃から
分別されたようだ。と、まあ何とも曖昧なものだな(^-^;) 他にも何か理由があるのかも~
山形県のひな祭り
以下の表は山形県の資料館などで展示されている、雛祭りのイベントです。
期間がそれぞれ違うのは、ひな祭りとは旧暦と現在の暦に合わせて展示しているようで
故に4月になっても飾ってある所もあるようだ。詳しい場所や期間については
各自イベント名で検索してみてください。
イベント名 | 場所 | 期間 |
寒河江雛まつり | 寒河江市内 | 1月下旬~4月上旬 |
天童雛飾り | 天童市内 | 2月上旬~4月上旬 |
やまのべ雛飾り | 山辺市内 | 3月上旬~4月上旬 |
東根のひな飾り | 東の杜資料館 | 3月26日~4月3日 |
中山町ひなまつり | 中山町岡地区 | 3月下旬~4月上旬 |
大江のひなまつり | 大江町内 | 3月26日~29日 |
谷地ひなまつり | 河北町谷地 | 4月2日~3日 |
大石田ひなまつり | 大石田町本町 | 4月2日~3日 |
記事のコメント