直江兼続が命じて築いた堤防、直江石堤

▲
直江石堤(なおえ せきてい)米沢市に流れる松川。
- ・場所:山形県米沢市大字赤崩付近
- ・駐車場:直江堤公園の前に駐車可(無料)
- ・米沢市の名物・特産品:米沢牛、米沢鯉、舘山りんご、うこぎ、雪菜、織物、笹野一刀彫
- ・宿泊先:米沢市格安宿泊ホテル旅館

松川の反乱を防ぐために築いた堤防
豊臣秀吉の5大老の一人・上杉景勝が
慶長6年(1601年)に会津から米沢に移封後
上杉景勝の重臣
直江兼続は米沢の
町づくりをまかせされる。
米沢に移ったときの人口は約6千人程度と
小さく、大雨が降れば米沢の城下が水に
浸かり大変な目にあった。
▲直江堤公園と書いてある
そのため直江兼続は、町を洪水から守ろうと石を積み上げ2本の頑丈な堤防を造ろうとした。
この松川を支える堤防は谷地河原堤防という名称だが、直江兼続がはじめに築き町を守ったので
直江石堤とも呼ばれていて、現在も石を積み上げた跡が残っている。米沢市指定史跡。
下級武士や人夫を集め谷地河原堤防の製作


直江石堤の河原周辺の公園の風景
直江兼続自ら赤崩山に登り観察
まず直江兼続自ら近くの山の、赤崩山(あかくずれやま)に登り地形や川の流れを見て確認した。
その後、下級武士や原方衆を集め石を運ばせ川に大石を敷いていった。これは川の流れを蛇行させ
川の流れるスピードや、勢いを分散させる効果がある。
それでもさらに水量が増し水が溢れることを想定し、石を2段に積んだ。これは蛇堤(へびつつみ)や
蛇土手と呼ばれる。谷地河原除は長さ3km、蛇土手は8kmまで作り洪水の被害から町を守った。


400年以上経過した現在も、直江兼続が築いた堤防が残っている


現在の直江石堤は公園となっていて、市民の散歩や休憩所として利用されている
直江堤公園の入口や駐車場は、旧海老ヶ沢橋の所にあります。堤防の他には白旗松(しらはた)を
洪水対策として植えられている。上杉鷹山公の時代になると、少しでも藩の借金返済のためと
伐採して売却しようかということもあったが、あれは歴史遺産であるということで伐らずにすんだという話もある。現在の松は明治時代に大暴風雨により倒れ、その時代以降に植えられたものらしい。


▲画像クリックで拡大可能 ▲春の直江堤公園の様子
直江石堤への行き方は、上杉神社沿いにある道路の県道2号線から、県道151号線に曲がると
分かりやすいかと思う。県道151号線はそんなに広い道路ではないので、どこから入っていけば
いいのか若干迷う可能性があるだろう。上杉神社方面から来ると、一度線路をまたぐのでそこから
車で約5分くらい。ちかくに南原中学校があるから、その付近から曲がるのが到着の目安かな。
尚、駐車場の方は直江石堤に用意されている(無料、WC有)。
直江石堤の関連記事
・
直江石堤-山形観光写真
記事のコメント