2500株の紫陽花(アジサイ)の花と出塩文殊堂

▲山形市にある、
出塩文殊堂と参道のアジサイの花の写真
- ・場所:山形県山形市村木沢
- ・駐車場:参道の登り口の近くに20台ぐらいスペースが有る(無料)
- ・期間:あじさい祭りは、毎年6月上旬~7月中旬頃に行われている。
- ・山形市の名物・特産品:サクランボ、ぶとう、玉こんにゃく、こけし、米、紅花、鋳物
- ・宿泊先:山形市格安宿泊ホテル

参道に植えられたアジサイの花々
山形市の村木沢には、出塩文殊堂がある。
村木沢と言えば山形市街からは若干離れ、
山辺町付近にある自然豊かな所だ。
山形市では
日本一の芋煮会を行っているが、
里芋はこの村木沢で取れているものだと聞く。
6月下旬~7月上旬頃から出塩文殊堂参道の
アジサイが見事に咲き祭りが開かれる。
▲画像クリックで拡大可
紫陽花参道について
- 約260年前に奉納された55mの石階段を保存のため、昭和62年度より7年に渡り、
参道の両側に土を寄せ30数名の方により、紫陽花の苗木寄贈。
現在のアジサイの数は、2500株(40種類)になり、『紫陽花参道』と名付けたそうだ。
8月の花摘み、11月の雪囲い、その他の作業の管理作業を年間70人程の人数で管理している。
酸性の土壌なので、赤い色のアジサイが紫色に変色したものが多い。
質素な祭りだが、平成7年から第一回あじさい祭りが行われ現在も継続されています。
出塩文殊堂と文殊様の夫婦杉

出塩文殊堂(良向寺)

出塩文殊堂の名前の由来
- 海抜371mの小高い山・文殊山があります。
アジサイ参道を登りきると写真のお堂がある。
出塩文殊堂の名前の由来は、その昔
弘法大師がおかじを持って塩を掘り、
塩と水を村人に与えたという故事からきている。
お堂は文殊菩薩の浄土である中国の五台山・
良向寺にあやかって名付けられた。
山形市指定天然記念物 文殊様の夫婦杉
- 二本の杉が寄りそって合生したと思われる珍しい奇形木が良向寺近くにあります。
この杉は、高さは約28mで、樹齢は300年ぐらいと推定されており
古くから夫婦和合の象徴として夫婦杉と称し、若い男女から縁結びのご利益があると信仰されてる。
昭和43年6月19日に山形市天然記念物と指定されたが、昭和46年度6月1日に落雷のため、
3分の1程度失い、幹部分には裂け目が入り樹皮が剥がれ落ちたそうだ。
現在は辛うじて枯死は免れたが、著しく衰えてしまった杉です。
出塩文殊堂の歴史
- 文殊菩薩は、学問技芸の仏様として信仰されています。
出塩文殊堂の始まりは延文元年、山形に入部した山形城の最上家の祖・斯波兼頼が
山形城の西あった山頂で崇敬されていたお堂を、西の守りとして現地に移し
山林十数町歩ほど寄進したのが始まりとされている。
その後、山形城主が最上義光の代になると、慶長11年に文殊堂を再建し2石を寄進した。
現在あるお堂は、昭和23年良向寺55世が再建したもので4代目にあたるお堂。
本尊の秘仏・文殊菩薩の像は室町時代の作と推定されている物があるそうだ。
今では昭和49年1月18日に、山形市の有形文化財に指定されている。
亀岡の文殊菩薩は木の元で刻まれたので、元木文殊(もとき)。
出塩の文殊菩薩は木の上(若い木)で刻まれたので若木文殊様(わかき)とも呼ぶ。
出塩文殊堂の石畳について
石畳は515mの長さで今から250年前の物。山門の上が94段あり乱れ積みと呼ばれる。
中間の不動堂上の一番長い階段は243段。文殊堂前は37段あります。
その他20段あり、全部で394段になる。お堂まで登ると少し汗をかきます…
アジサイって花が咲く前の状態を観察すると、色が鮮やかで形が面白いですね(^^)
最初見たときは、花火が爆発する直前の形によく似ているという印象を感じた。

オーソドックスな青や白以外にも、紫色やピンク色などもある。
出塩文殊堂への行き方は、車で山形駅からだと15~20分ぐらいで到着する距離にあります。
看板には県民の森行きの標識が多いので、まずそこを目指し途中から一般道へ曲がり
現地へ行くと良い。
周囲は田んぼと山ばかりで、分かりづらい可能性もあるかも。
長谷堂城跡や富神山からだと車で5、6分程度で到着する距離にある。
あじさい祭りの時だと、若干登り旗が出ている。
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