
旅人の天晴れ『大河ドラマ天地人トークショー』の話

▲山形市の山形テルサホールで行われた
天地人トークショーの会場

NHK大河ドラマ天地人のネタバレ
10月20日、山形市のテルサホールで
天地人トークショーが行われました。
トークショーのゲストは、天地人では福島正則役の石原良純さんと、天地人の制作統括・
チーフプロデューサーの内藤愼介さんが
ゲストでした。会場はおよそ600人による
聴衆らが、天地人の舞台の話を聞いた。
天地人トークショーの流れ
内容は山形市長の挨拶から、山形の演歌歌手・吉川わこ、やまがた舞子による舞が行われ
その後に10分休憩を挟み、石原良純さんと内藤愼介さんの天地人の話という流れ。
まあ、私は天地人のミーハー心で来た訳でもなく、あることを確かめに来場しただけである。
その期待には山形放送の素敵なアナウンサーが、チーフを必死に問い詰めてました。
トークの時間は60分ぐらいで、摘まんで話をまとめると詳細は以下の通りです。
石原良純さん、内藤愼介さんの天地人トークショー

左・山形のアナウンサー、真ん中・石原良純さん、右・内藤愼介さん
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二つの関ヶ原で、東軍と西軍で争う大群のシーンの話
- 石原「関ヶ原合戦の撮影のほとんどはCGで、現在のCG技術は凄いですね!」
内藤「あの関ヶ原の大人数で争うシーンは、馬+10人ぐらいでスタジオで撮影して
それをどんどん合成してるんですよ。それに過去の関ヶ原の映像を使わせて貰って合成してます。」
石原「私も4,5シーンほど関ヶ原で登場したけど、背景は青いカーテンぽいのがあるだけ。
テレビでは背景が炎で燃えているけど、実際燃えてたら怖くてできませんよ。」
福島正則の役柄と、お涼に投げ飛ばされ飛ぶシーン
- 石原「最初福島正則に決定して思ったことは、福島正則は知名度低いんじゃないかーと思った。
名前くらいは知ってる方はいると思うが、実際何をやった人なのか分からない方が多いのでは?
回りは加藤清正や豊臣秀吉、織田信長、徳川家康、上杉謙信などみんな主役じゃねーかよ!」
アナウンサー「お涼に投げ飛ばされるシーンがありましたが、どうやって撮影したのですか?」
石原「あれはワイヤーで吊って撮影した。実際に撮影にする段階までで2時間もかかるんですよー」
内藤「安全のことも考え、投げられて芝生に激突する所にクッション置いてみたり
衣裳合わせの準備で、そのくらい時間がかかりますね。」
石原「撮影は一発でOKを出さないと、何度も取り直しをさせられて大変な目に合う。」
鎧着用と脱走兵
- 石原「鎧を装着する時、どんどん気持ちが落ち込む。最初浴衣を着てカツラとメイクに30分、
鎧着用でさらに30分経過する。鎧は4人ぐらいの手助けで着用する。重さは15kg近くある。」
内藤「撮影とか夏の暑い日には、鎧があちらこちらに1,2着転がってる時があります。
たまに脱走兵が出る。鎧を置いてどっかへ行ってしまうですよ。暑い中協力して貰っているので
どこかへ行くな!とも言えないし、気付くとその辺で休憩してる方がいるんですよー」
撮影時間について
- 石原「テレビで徳川家康や各大名が集まり、話すシーンがあるけど撮影には5時間近くかかる。」
アナウンサー「5時間撮影して、テレビでは5分程度の映像なんですか。」
内藤「あれだけの人数で撮影すると時間がかかる。1シーン、1シーンごとにライティングの
当て方が違い、セットの壁も外してライトを各方面から当てている。」
石原「それでスタッフが気の利く方ばかりで、正座やあぐらを長時間組んでも足が痛くならない
ように下に座布団を挟んでくれたりしてくれます。」
最上義光と前田慶次郎が登場しなかった理由について


最上義光が登場しなかった理由
- 内藤「いろいろと描こうとすると、伊達政宗のときも最上義光を描いて、あんな原田芳雄がやって
しまったことによって、最上の殿様があんなになってしまったじゃないか。
二度とああいうやり方をするな!と言われてしまった。上杉・直江兼続と向き合うとなると
同じ扱いをしなきゃいけないかな。それで、みなさんの熱い想いを聞きますと・・・
おかしな描き方をすると、また怒られると思って怖くて台本から外した。」
前田慶次郎が登場しなかった理由
- アナウンサー「前田慶次は原作で出てくるのに、どうしてドラマでは描かれなかったのですか?」
内藤「前田慶次郎は漫画やゲーム・パチンコなんかで、知ってる方は結構多いんですよね。
慶次郎に対するファンが強い方々ですから中途半端に描くと、またさっきの最上のように
なりそうだし。出すんなら、思いっきり出せよ!となりそうだし、少しだけの登場だと
こんなんで俺は納得しない!出しゃー良いってもんじゃないだろ!となりそうだから外した。
メールや手紙とかで、前田慶次郎を出さないのなら、理由を付けて頭を下げて謝れ!
と文章で言われた。ここだけの話、最上さんも前田慶次郎も、最初は大河ドラマに
出してたんです。でも、これではいかんだろうと消したんです。」
我が役目もそろそろ終えたのかな
以上。ちょっと雑音や発音により、何を言ってるのか聞こえない部分が何箇所があったが
あんな感じどす。分かりやすく要約すると、最上義光は直江兼続が今回主人公なので
また悪役ぽいキャラで出してしまえば、また圧力を掛けられるし嫌だと言ったところだ。
「何でこんなこと言われなきゃならないのかな・・・」とか言ってたし、あれはストレスを通り越し
トラウマになったんだと思った。話している時なんかは、石原さんの顔を見てヘルプミーな
眼差しで話ながら目線を送ってたし、かなり面食らったんだろう。
肝を冷やし顔からどっと汗が噴いている様な雰囲気を見て、私は思った。と言うか8割確信した。
最上義光が大河ドラマ化する確率は極めて低い何かもうあーだ!こーだ!言われると怖いし、最上義光とは係わりたく無いぽいような話だった。
前田慶次は出番が少ないし、上のような理由から外したんだと思われる。
「本当は上杉が負けて生活する部分を描きたかった」と発言してたし、コアで忠実な歴史より
良いドラマの話として成立させたかったんだと思える。
最上・前田関係者やファンからすれば、ハラワタ煮えくり返るような内容だったと思われるが
ゲームの戦国バサラ3に最上義光公が登場するそうだから、それに期待した方が建設的かね。
今や時代も変わり、ゲームや漫画の方が浸透しやすい時代なのだと個人的に感じます。
夜風に吹かれしばらく頭を整理し考えていたが、内藤さんも裏ではフルボッコにされ
苦労してそうだから、向こうの気持ちも察した方が良いんだと思った。
とりあえず私は、この回答でまずは納得したよ。もう天地人であれこれ考えることも無いだろう。
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