全国一の歴史と伝統を誇る、南陽の菊まつり

▲南陽市で行われている
南陽の菊祭りの菊人形の写真
- ・場所:山形県南陽市宮内の熊野大社の周辺や双松公園。
- ・開催期間と時間:10月上旬~11月上旬、9時~17時
- ・入園料:大人800円、小人400円
- ・南陽市の名物・特産品:ワイン、リンゴ、ラフランス、ぶどう、サクランボ、ラーメン、バラ、菊
- ・宿泊先:南陽市宿泊ホテル・旅館

菊の花と菊人形を展示している南陽市
南陽市と言えば春は
烏帽子山公園の桜が咲き、双松公園ではバラが咲き
そして秋には菊が咲き、実に花々しき所也。
「菊は宮内、アヤメは長井、バラの名所は
東沢」と花笠音戸でも歌われるほど
南陽市宮内は歴史と伝統がある菊祭りだ。
菊花の展示だけでなく、人形に色とりどりの
菊を飾り、観光者を楽しませている。
南陽の菊祭りの歴史
- 起源は江戸時代で、1849年に赤湯で入湯中の上杉の殿様の徒然を慰めるべく
百花園の斉藤善四郎が、丹精した菊の花を献上したら大いに喜ばれ、褒美を賜ったと伝わる。
明治24年(1891)になると、米沢から宮内に医者の佐藤大覚を先達として
菊花栽培者が次々に現れるようになり、大正2年(1913)に料亭・観月楼を会場に菊の品評会が
開かれるようになった。数年後には他の旅館や料亭も参加し、競い合うような形になり
菊祭りが開催された。その内県外にも知られ『菊の宮内』として名が広がった。
戦後が過ぎ昭和24年(1949)になると菊祭りは再開され、菊花150鉢、菊人形2場面と
まだ小規模であったが開催された。開催は町の補助金や町内外の寄付金だったが
昭和29年に大人30円、小人5円と入場料を戴くことになった。
南陽の菊祭りより5回分多く開催している、茨城県笠間の菊祭りもあるが当初は菊人形は
無かったそうだ。菊人形師も南陽市宮内で地位を確立し、現在も子孫に技術が継承されている。
南陽市の菊花と菊人形

小田原の陣・仮装茶会の時の伊達政宗

大河ドラマ天地人をテーマにした菊人形
この南陽の菊まつりは2008年に行われた時の
やつで、丁度その頃は
NHK大河ドラマ天地人の放送が決定したので、PRの先駆けとして
天地人をテーマとした菊人形でした。
山形県の置賜郡は伊達・上杉家の領土だった
ので、そっち系の菊人形が毎年多い。
ドラマ独眼竜政宗が放送された時には
政宗をテーマにし、最高入場者数を記録した。
豊臣秀吉
山形では菊の花を食べます!
- よく県外の方々が驚くのだが、山形では菊の花を食べます。
まあ全部の菊を食べれる分けでは無く、食用菊の種類のやつなら食べれる。
スーパーなどにもパックで売られており、菊の花を熱湯でサッとゆでて醤油と辛子で食べます。
味は花ぽい味がして、歯ごたえがシャキシャキと音をたて野菜を食べる感覚で食している。

第95回の南陽の菊まつり
2007年度の菊祭りを観光した時の写真が
あったので、以下のリンクに貼っておきます。
武田信玄の軍師・山本勘助をテーマにし、
川中島合戦で
上杉謙信と争うシーンを表現。
第95回の菊人形写真1
第95回の菊人形写真2運が良いと菊人形を着せ替えている作業が
見れます。天候で痛むと交換します。
菊切花立体装飾花壇

假屋崎省吾監修・静謐の森(せいひつのもり)
- こちらは新企画として株式会社ビューティー花壇が製作し、華道家の假屋崎省吾氏による
プレステージラインという立体装飾花壇を第4弾まで行いました。
この静謐の森は第3弾目の作品のようだ。第4弾は假屋崎省吾氏がプロデュースしたとか。
静謐の森のデザインは、森林の中に滝を配し紅葉の中の滝をイメージして作ったそうな。
川はスプレーマムと小菊で表現し、滑らかで豪快な滝を表現していた。
最初見たときはスケールの大きさと、見事なライティングとがマッチしていて圧倒された也。
下の台を含めると高さは2~3m近くあったかな。右の写真の大きな花のやつは、南陽特産の花
「アルストロメリア」を使った花壇で、こちらは半径30cmぐらいあり立体的な作品でした。
南陽の菊祭りの開催場所は大抵は双松公園で行われるが、過去に会場場所が違う場合が
あったので、場所が固定化しているのかどうかよく分からない。
南陽市の宮内で開催されるのは確かな話だろうが、南陽市の公式サイトで確認した方が良い。
宮内への行き方は国道13号線から、高畠方面には行かず赤湯行きの道路から曲がると
分かりやすいかな。宮内駅からは徒歩で約10~15分の距離にある。
『南陽の菊人形祭り』の関連サイト
・公式サイト:
南陽市公式ホームページ
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