
旅人の天晴れ『ツバメと巣作り』の話

▲生まれたツバメのヒナの写真

おや?今年もツバメが来とるのぅ
そう、あれは庭に植えてた花が咲き出した
春の息吹を感じる4月26日の頃、
今年も我家には
ツバメが巣作りをしていた。
去年こちらの
山形バードウォッチであれこれ
と書いたが、今年もまたツバメがやって来た。
したらば、今年は去年より明確にウォッチ
してみるか!と巣作りからヒナが旅立つ
までの流れを数ヶ月に渡り観察しました。
4月26日
初めにツバメに気付いたのは4月26日だった。ツバメが周辺を行ったり来たりしている様を見て
もしやと思い、天井を眺めるとツバメが巣作りしていた。


左、去年のツバメが作成したツバメの巣
新しく巣作りするツバメの習性
- 一応、去年のツバメが製作した巣は残していたが、その巣は使用しなかった。
私の考えからすれば、古い巣は衛生状に見ても悪いし、ヘビや虫の住みかになっている場合が
あるので、毎年新しい巣作りを行うのがツバメの習性なのではなかろうか?
あの巣作りがしやすそうな、板の隣に巣を作らなかったことからすると
ツバメ同士の縄張りによる争いを避けたい故、距離を置いて作るのかもしれない。
また他のツバメが住居していて、横取りや争いは避けたいから新たに巣作りなのかも。

巣作りを観察
しばらくの間、オスとメスが交代で、どこからか
持ってきた泥状気味の土を運んで来ては
ちょうつがいを土台にし柱にくっ付けてました。
藁もたまに絡ませ巣作りを行っていた。
雨の日に至っては、巣作り中止なのか
じっとオスとメスは雨宿りをしていた。
しかしあの体格で随分と働き者だな~
ツバメの巣がある程度出来上がる

5月11日~31日
5月11日頃になると、巣は完成度は7~8割ほどできており、外側よりも中の居心地良さの
調整のためなのか、中の方でごそごそと動く日々が多くなった。
それで31日になると、たぶんメスの方だと思われるが巣から一歩も離れなくなった。
これはきっと巣の中ではタマゴができ、温めているのだと思われる。
6月2日
6月2日になるとジッとしてたメスも巣を離れ、いつの間にかヒナが生まれていた。
ヒナが巣から落ちるのを防止するためか、片方のツバメが見張りを行い、エサを運んで来ると
見張りを行っていた方のツバメが餌を取りに行くという、交代制で行動するようになった。
さらに日が経過すると、今度は交代制から両方のツバメがエサを取りに出向いていた。
6月16日
ヒナの成長は著しく早く、今年は3羽生まれた。巣が壊れんばかりの3羽のヒナが大空に
飛び立つ前の日では上の写真のような感じだった。
一体どっちが雛なの?と思えるほど、ヒナは親よりも体格が大きくなっていた。
親ツバメが妙な動きをする
この頃になると親がエサを運んで来て、ヒナに口移しをするフリをして、餌をあげないで
パタパタと巣の回りをうろつくしぐさを何度もしていた。それである程度したらエサを上げる。
この動作はたぶん餌でヒナを誘導し、羽をバタつかせ飛ぶ様を教えているのではないだろうか?
餌を近づければ首を長くする→しかし親は与えず巣から離れる→ヒナが巣から落下しそうになる
→ヒナが空を飛ぶ。という流れなのだと思った。


おや?いつの間にか新たな巣に、新たなヒナが7月下頃生まれたようだ!
挨拶のつもりか、窓からツバメが顔をのぞかせる
ヒナが大空に飛び立つと、たまに部屋の窓側にツバメが遊びに来てました。
うーむ、あれはヒナの方なのだろうか?と考えていたが、驚いたことに1,2週間経過した後に
気付いたのだが、さらに近くに新たなツバメが巣を作り、しかも出来上がっていた!
今年の我家の天井には2個の巣が出来上がったとさ。 めでたし♪ めでたし♪
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