国指定特別天然記念物の日本一の大ケヤキ

▲東根市の小学校の校舎にある、日本一の東根の大ケヤキの写真
- ・場所:山形県東根市の東根小学校の校舎
- ・駐車場:大ケヤキの側に有り(無料)
- ・東根市の名物・特産品:さくらんぼ、桃、ぶどう、ラ・フランス、りんご、地酒、菓子、漬物
- ・宿泊先:東根市格安宿泊旅館・ホテル

国の特別天然記念物の大ケヤキについて
東根市と言えば、日本一のサクランボ生産地
として知られている。春から夏にかけて多くの
観光者が
さくらんぼ狩りに訪れ賑わっている。
しかし、東根市にはさらに日本一な物がある。
それがこの
東根の大ケヤキだ。
農学博士によれば樹齢は約1500年以上と推定。
高さ28m、根回り24mの規模を誇っている。
昭和32年9月11日に、国の特別天然記念物に
指定されました。
近くには東根温泉があり、観光地ついでに
大ケヤキを眺めに訪れる方も多い。
堂の前公園の桜の花見で、立ち寄ったので
久しく大ケヤキも観光してみた。


▲2009年4月 ▲2007年7月
春に訪れたので、葉はまだ生えていなかった。
夏になると右の写真のように、アフロヘアーのような葉が生え、さらに巨大に見える。
いつ見てもあまりの大きさに圧倒されてしまうものだ。
東根城跡と大ケヤキ


東根城の歴史
- どうして東根小学校の校舎に、こんな巨大な大ケヤキが生えてるの?と疑問に思う方々がほとんどだろう。
この東根小学校は、元は東根城があった場所だ。
東根城の歴史は古く、南北朝時代の1347年(正平2)に小田島荘の地主・小田島長義(ながよし)が
この東根小学校に小田島城(東根城)の本丸を築いたのが始まりと伝わる。
戦国時代では、天童頼直の子・頼高(よりたか)が
分封され東根は最上八楯の一つであった。
しかし山形城の最上義光に調略され
最上家臣の東根景佐が入城した。
1622年(元和8)になると最上家が改易になり
幕府に没収され、東根城は壊された。
昔は雄ケヤキの木があったようだ
樹齢の推測からすると南北朝時代より、さらに前にあったケヤキの木であると予想できる。
江戸末期からある松前藩の東根陣屋絵図を見てみると、本丸や二の丸にはケヤキの木が
22本あったことが伺い知れる。
大ケヤキの木の近くには『雄ケヤキ』と呼ばれる、今ある東根の大ケヤキのような
大きなケヤキの木があったそうだが、明治18年(1885)に枯れて亡くなったそうだ。
こちらの現存するのは『雌ケヤキ』の方です。
ここだけ国指定特別天然記念物
全国で国の天然記念物に指定されているケヤキの木は、15本?ちかくあるそうだが
特別天然記念物に指定されているのは、この東根小学校の校舎にある木だけ。
数世代を超え当時の人々や殿様が見た大ケヤキの木を
現在の世代で同じ物が見れるということは、とても凄いことですね!そこに浪漫を感じるものだ。
最上義光公もこの東根の大ケヤキを眺め、その巨木さや生命力にさぞかし驚いただろう。
国の無形文化財!?猫と松

あはははっ!こりゃ最高だわ!
大ケヤキの大きさに圧倒され、しばらくボッーと眺めていたが、「ニャーン♪」と突然目の前に
猫が現れたので、何とか猫を捕獲して頭を撫でてやろうと企てたが
ネコは何を想ったのか、突然側にあった松の木にガシガシとよじ登り「どうだ!」と言わんばかりに
見つめてきた。最初は松の木で爪でも研ぐのかと思いきや、何故か木に登った(笑)
日本の美と世界のプリティーがコラボ
日本の美を象徴する松の木に、世界から愛されるネコが融合したのだ!
なんという組み合わせだ!初めに見たとき芸術の領域を超えた何かを見た気がした(笑)
大ケヤキに圧倒され開いた口が塞がらず、さらに猫が松へ登り開いた口が塞がらなくなった。
東根の猫は面白いものだな~。今度はあの大ケヤキに登って欲しい (^o^)b
東の杜資料館


近くにある東の杜資料館について
- 東根の大ケヤキの裏側の近くには東の杜資料館があります。
こちらでは無料で入れ、中は東根市の文化や米津藩陣屋の図などが展示してあった。
もっとも何故無料で入れるのか?を管理人に聞いたことがある。
現在の東の杜資料館は土蔵の中に資料を展示しているが、昔は横尾家の酒蔵だったと言う。
もっと大きい酒蔵が必要だったそうで、新しく別の場所に工場を建て
古い方は市に寄付したのだと言う。それを東根市では資料を展示し活用しているという訳だ。
志村伊豆守が先祖の横尾家
それでその横尾家は、最上義光の家臣で
長谷堂城合戦で活躍した志村伊豆守が先祖の家柄。
最上家改易後はこの地へ移り、代々郡中総代名主を勤め明治21年に酒造業を興したそうな。
さしもの私も横尾家の規模の大きさには驚いた。名主とはやはり違うものだな~
東根の大ケヤキの場所は、国道13号線から途中で曲がるような感じです。
東根市のシンボルのような物なので、大ケヤキ行きの看板が多いので分かるかと思う。
駐車場に関しては、大ケヤキのすぐ前の民家ぽい所に一般車が3台ほど駐車可能。(無料)
東の杜資料館は徒歩でもすぐ行けそうな場所にあります。
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