山形観光旅行記

旅人の天晴れ『屋根より高い鯉幟』の話


鯉のぼり
▲高畠町にある鯉のぼり安久津八幡神社・三重塔の風景

鯉幟
優雅に空を泳ぐ春に見られる鯉のぼり
「屋根より高い~鯉のぼり~♪ 大きいまごいは
お父さん~♪」と、春の桜が咲く季節には
個人宅などで鯉のぼりを上げられている
家庭もございますが、実際何のために
上げているのか?どういった意味があるのか?
をウォッチしてみました。

鯉のぼりの始まりと吹流しについて
鯉のぼりの始まりは、江戸時代の中期頃から
武家の家庭で始まったそうで、男児が生まれると
その子が出世するよう願い、紙や布に鯉の絵を
描き玄関前に飾ったと伝わる。

一番上に吊るされている、鯉とは違う色とりどり
のカラー布を束ねたやつは『吹流し』と呼ばれ
風速を目安で見るための物だ。
鯉幟は4月中旬から梅雨時まで飾る物也。


徳良湖の鯉のぼり

なぜ鯉なのか?
鯉である理由は、中国では登竜門(とうりゅうもん)という伝説がある。
それは黄河にある竜門山を切り開いた急流があり、魚が登りきれば竜になれるそうで
多くの魚らが試みたが登りきれず、鯉だけが登ることに成功し竜になったという伝説だ。
そのため、その急流を登りきることは立身出世の象徴とし、中国の故事にならったものだ。

鯉登り

増えた色とりどりの鯉のぼり
江戸時代の鯉のぼりは、真鯉(まごい)と呼ばれる黒い鯉のみを吊るしていたが
明治時代頃になると、緋鯉(ひごい)と呼ばれる赤い鯉も対として揚げられるようになった。

それで昭和になると鯉幟は家族を表した物とされ、子供を象徴した子鯉(こごい)と呼ばれる
青い色の鯉も揚げられ、今では吹流し、黒鯉、赤鯉、青鯉と揚げられるようになったそうだ。
最近では緑鯉・紫鯉などもあり、ポールに吊るすやつだと最上部分には矢車が設置されている。

どのくらいの値段なの?
私の家庭ではアレな家庭だったので、鯉のぼり
などと言う物は買ってもらえなかったので
基本的に値段がいくらするのか知らんし
買おうとも思ったことがないので無知である。
それでいくらするのか少し調べてみた。

したらば、サイズによって値段がべらぼうに違う
ようで庭などに建てるポールのサイズだと

6号~16号まであり、16号が15mのようだ。鯉の方はポールのサイズに合わせ購入するもので
3m~8m(ポールが6号~16号)で売られていた。

鯉のぼり

セット売りが主流のようだ
鯉(吹流し、黒鯉、赤鯉、青鯉、緑鯉、紫鯉、矢車)とロープに関しては、セットで売られていた。
肝心の値段は鯉のセット数にもよるが、10万~60万(ポールが6号~16号)ぐらいが相場でした。
まぁ、さすがにポール型だと土地の問題もあってか、手軽にベランダに飾るようなガーデンセットや
スタンドセットというやつもあった。こちらは3万~15万ぐらいが相場のようでした。


全体的な感想
と、まぁ子供の日とは言えすごくお金がかかるものなのですね・・・
私の様な、鯉のぼりを買って貰えない家庭があるのもうなずけました(>_<;) タケー
鯉幟を飾れる家庭は裕福なのか、なかなか子宝に恵まれず、やっと男児が生まれ大喜びした
家庭なのかもしれませんね。中国では子は宝と言うくらいですからね。

一生物だと思えば妥当な値段なのかも。しかし銭の無い家庭では、旅行先で眺めると良いか。
ちなみに山形だと高畠町の安久津八幡神社、米沢上杉祭りの川中島合戦の河川敷
尾花沢市の徳良湖で見かけました。他にもあった気がしたが、ちょいと覚えていないな~
あと思ったのが、魚大好きの猫の目線で鯉のぼりを見ると、どう思っているのだろうな(笑)



▲世界一!ジャンボ鯉のぼり!の動画

おぉ!スゲー!世界一の巨大な鯉幟だって!
埼玉県加須市(かぞし)では、毎年5月に全長100mの世界一のジャンボ鯉のぼりを揚げている。
鯉のぼりの生産が盛んな地域故に、あの様な巨大な鯉幟を揚げているそうだ。
全長100 メートル、口の直径10メートル、重量350kg



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