太閤・豊臣秀吉の故事にならった天童桜祭りの人間将棋

▲天童市で行われた第54回
天童桜まつり 人間将棋の風景
- ・場所:山形県天童市の舞鶴山の山頂。雨天だと会場は天童市市民文化会館内。
- ・期間:4月中旬頃(2日間行われる)
- ・駐車場:舞鶴山の登り口や、各臨時駐車場(無料)。
- ・天童市の名物・特産品:将棋駒、出羽桜(地酒)、ラ・フランスのゼリーとアイス、りんご、蕎麦
サクランボ、天童こけし、陶芸
- ・宿泊先:天童市格安宿泊旅館・ホテル

桜花爛漫の舞鶴山と戦国時代絵巻
第54回の天童桜まつり 人間将棋を眺めて
きました。この季節になると毎年雨が多く
室内での対局イベントになったりと
真残念な場合が多々あるが、今回は天候に
恵まれ本日は晴天也。
2千株にもおよぶソメイヨシノや枝垂れ桜は
満開で、まさに最高の条件が整った日だった。
人間将棋とは?
- 人間将棋は昭和31年から行われているイベントで、天童市は日本一の将棋駒の
生産地(9割)なので、それを活かしたイベントにと舞鶴山で始められました。
毎年対局者には、将棋士を招き約2,000本の桜が咲き乱れる中で対局を行っています。
人間将棋の始まりについては、太閤・豊臣秀吉が関白・豊臣秀次を相手に桜花爛漫の伏見城で
小姓や腰元らを将棋の駒に見立てて将棋を楽しんだという故事にならい天童市で再現した。


左:彫った箇所に漆を塗り盛り上げた高級品の飾り駒。右:舞鶴山の広場にある吉田大八の銅像。
天童独特の駒「飾り駒」について
天童市での将棋駒の生産は、
吉田大八が下級武士の内職にと天童織田藩に始まり
今では将棋を打つための将棋駒以外に、天童独特の飾り駒と呼ばれる縁起物がございます。
我が家にも飾ってあるが中でも人気なのが、
左馬と王将です。
左馬は”うま”という漢字を逆にした物で、”まう”と呼び『舞う』を連想したものです。
口の閉まった巾着の形をしている事から、中のお金が出ていかないという意味もあり
商売繁盛、千客万来などの縁起がある。お土産や贈物に購入される方も多いのだとか。
対局前イベント



人間将棋が始まる前のイベント
対局が始まる前は、将棋供養祭に始まり
開会の挨拶やら、今年の将棋の女王の発表と
引継式などを行ってました。
右のマスコットは山形のサッカーチームの
モンテディオ山形のディーオ。
あれはカモシカなのだそうです。
私は未だライオンや犬系の動物に見えます(笑)
山形の米「つや姫」をさりげなくアピールしてた。
天童市の学生らが披露
対局前イベントでは、マーチング演奏や、空手の演武、ダンスや太鼓演奏などが披露されていた。
私が眺めに行ったのは初日だが、2日の対局前イベントの薙刀の演武とか見てみたかったかね。
舞鶴公園の桜を花見しながら、マッタリとイベントを眺めてました。
人間将棋の女流対局

人間将棋の主な流れ
対局前イベントが終了すると、いきなり人間将棋が行われるのではなく、ストーリー性のある
展開で始まる。まず織田信長が登場して、両軍の大将が刀や槍で争う場面を眺めている。
一行に決着が付かないので「兵を将棋に見立てた人間将棋で勝負をしてみたら?」
と信長が言い、両軍の大将が「それで良かろう」と言って対局が行われるストーリーだった。
それで拙者は、気配を消して忍者とその様子を眺めてました。


▲上田初美さん(女流二段) ▲里見香奈さん(倉敷藤花)

ふむー華の女子高生でデビューぞなか!
私が訪れたのは初日なので女流棋士
でした。2日目は男性棋士の対局になる。
まぁ私は将棋のことはほとんど知らないけど
報道関係者の話だと有名な方なのだそうだ。
少し調べてみたら両棋士のブログを発見!
本とかも出版してんだなー


対局者が一手打つ度に、櫓の上にある太鼓が打ち鳴らされます。
全部の駒を動かした試合内容
それで対局に関しては、初めから『全部の駒を動かした内容にしてくれ』と注文入での試合です。
普通に勝負したら、香車や端っこの歩は一度も動かずに終わるからだろうから退屈だしね・・・
なので注文通りでの試合。どっちだったか穴熊囲いとかやってたな~


近くで鎧兜や衣類を目利きしてみたが、ありゃ結構値が張る代物だな。良い仕事してますね~
人間将棋はプロによる解説付きです
ぶっちゃけ将棋をあまりやらない側からすると、一体何の手を狙って打っているのか?
分からないものです。なので今回は村山慈明さん(五段)の分かりやすい解説付きでした。
空気を読んで「そろそろお互い攻めに移りたいですねー!」とか言って、時間内に勝負が
終わるように、うまいこと両者に合図を送っているようにも見えた。 ま、いろいろあるよね(笑)
千載一遇のチャンスか!?人間将棋世界へ斬り込む!
最近(2009年)では、米国の「ニューヨーク将棋クラブ」からニューヨークでの人間将棋の
協力要請を受けているそうだ。外国の方は鎧兜やら、忍者のコスプレとかめっちゃ好きなんですよ。
それで天童では大会運営のノウハウを伝授する形で全面的に支援。世界に将棋を広める考え。
甲冑のレンタル料だけで500万だそうだ。やはり拙者の視に狂いはなかったか!

雨の日は室内で人間将棋になります
天童桜まつり 人間将棋は舞鶴山の山頂で行われます。雨の場合は天童市市民文化会館の中で。
普段は車で山頂の巨大な将棋版がある所まで
行けるが、祭り時には一般車は通行禁止みたい
だった。なので、登山口の駐車場へ止めて徒歩で山を登るか、天童道の駅から無料シャトルバスが出ているので、それで現地へ向かうようでした。
開催日はハッキリしておらず、桜の開花時期に合わせてるのかも。
イベントが近くなると、こちらの
天童市の観光ガイドで開催日が発表される。
2日間行われ、人間将棋は毎年13:00頃から開始されます。晴れの日に訪れれると良いですな^^
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