
旅人の天晴れ『白布温泉と直江城州公鉄砲鍛造遺跡』の話

▲米沢市の高湯・
白布温泉(しらぶ)にある、秋の白布大滝の様子。

開湯700年の歴史がある白布温泉
古くから東北の高湯の一つと知られる
白布温泉を眺めてきました。
この紅葉で色とりどりに染まった山々は
2007年の秋に訪れた時の写真也。
標高850mにあり、背後には吾妻山があり
西吾妻スカイバレーが近くにある。
春はコブシと山桜が咲き見事な地だと聞く。
白布温泉の開湯伝説
- この人里離れた地で、開湯が始まったのには色々と説があるようだ。
正和年中に関部落の猟師が、白斑(しらぶ)の毛色の傷ついた鷹が湯に浸かり傷を癒した
のを見た説や、出羽の住人・佐藤宗鈍という諸国巡鍚の際に発見した説などがあるようだ。
また出羽の荘司佐藤常信の眼病治療にかかわり、白斑の鷹湯と名付けられたという話もある。
もっとも白布高湯温泉と呼ばれてきたそうなのだが、信夫にも高湯もあるので
大変まぎらわしいとのことで、近年『白布温泉』と統一して呼んでいるのだそうだ。
白布温泉を見た印象と温泉効能
- ひっそりとした所で、奥ゆかしい古風さが漂う温泉地帯だ。
自然を活かしたありのままの温泉地、と言ったような場所で蔵王温泉に似た雰囲気を感じる也。
この湯には1790年には、上杉鷹山公も入湯したのだそうだ。
しかしながら、2000年3月25日に中屋旅館、東屋旅館は火事により焼失してしまったのだとか。
温泉の方の効能は弱硫酸性の温泉で、動脈硬化、慢性的な皮膚病、婦人病、消化器病
神経痛、疲労回復の効果があるそうです。
大自然に囲まれる高湯なので、作られていない温泉と考えると効能が高そうな気がしますね(^ー^)

直江城州公鉄砲鍛造遺跡
この高湯では慶長9年(1604)に
直江兼続が
江州より鉄砲師を招きいれ、密かに1千丁の
火縄銃を作っていました。1604年だと奥羽の
関ヶ原と呼ばれる
長谷堂城合戦以降の話だ。
無事に米沢へ撤退できた直江兼続は
きっと軍備の強化が必要だと感じ
ここで鉄砲を大量に作ったのだろう。
現在ではその鉄砲製作工場などありませんが、工場跡にはあのような碑のみが残っています。
上杉鉄砲隊が演武を披露していますが、あの火縄銃はここで作られた鉄砲です。
今ではその火縄銃は、1丁あたりの値段が何百万単位だと言ってた。
白布大滝と白布三十三観音


おや!?川の流れる音が聞こえるぞよ
バス停?ぽく座れる木の椅子がある所から、どうやら下に降りれそうだった。
何故か下から登ってくる者が数名いたので、下に何かがあるのだろう・・・
ちょいと危険な下り道を20mほど下ると、すぐにその原因がチラリと見えた。
白布大滝
- ほほぅ、これは立派な滝でござるな。銀山温泉の白銀の滝と比べると、こちらの方が縦に
少し長く感じたかな。でも高さは10mほどのようだ。
この日訪れた時は秋だったので紅葉で散った葉が、しばしば滝に流れ風情のある所だった。
よく見ると滝の落下地点は、エメラルドグリーンぽい色をしているのだな。
側には洞窟のような横穴もあり、よじ登って近くで見てみたら、誰かが火を焚いた跡が見られる。
さては暖まりながら滝を眺めていたのだな。

白布三十三観音
さらに白布温泉地帯から上に登ると
白布三十三観音と呼ばれる場所があった。
距離はそれほど遠いものではなく近くにある。
それで『コ』の字型のように一本の杉の木を
囲むように、地蔵で囲んである場所もあった。
誰も居なく、落葉で石階段が見えないな・・・
せっかく来たので観音様にご挨拶( _人_ )ナムー

何っ?幻のホワイトモンキーだと!?
白布温泉地帯の観光地図は右の通りである。
どうやら西吾妻スカイバレーには、幻の白猿が
出現する時があるようだ。
写真で撮影されたのを来るときに看板で見た。
機会があれば、いつの日かそのレア物の白い
サルを斬らねばなるまい。
首を洗って待ってろ!エテモンキー!
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場所・地図:
山形県米沢市大字関周辺の地図 - Yahoo!地図
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