錬心会による演武、戸山流居合道と中村流抜刀道

▲真剣で演武する錬心会の
戸山流居合道と中村流抜刀道の様子。

あれはすべてが見事だった・・・
上山市には
上山かかし祭りがあるが
その祭りの期間中にイベント広場で数々の
イベントを行っていたが、私は居合を見た
かったので時間を合わせて眺めに行った。
戸山流居合道・中村流抜刀道とはいかなる
物か、この心の視(め)で確かに見届けた。
中村流抜刀道とは?
- 中村流抜刀道とは、大正4年の時代の頃、いくつかの古流の剣術流派を主体にして
戸山流抜刀術の原型ができ、陸軍・戸山学校で軍学として教えていたようだ。
そして中村流の創始者・中村泰三郎師範が、その戸山流抜刀術に自分の実践経験を加え
新たに中村流抜刀道が生まれた。
中村流 抜刀道 錬心会
- 山形では、今は亡き中村泰三郎総師範のもとで試斬指導を受け、山形県連主催の東北大会
で抜群の成績を修めたそうで、平成4年4月5日に元からあった協議会の名前を
中村流抜刀道 錬心会に改称し、現在も山形県上山市で活動しているそうだ。

演武内容
演武内容はおよそ30分ぐらいで、中村流抜刀道
の基本型八本、真剣による組太刀、制定刀法、
基本型、自由刀道試斬、中村流抜刀道の
八方斬りなどが披露された。
平常心且つ自然体で、無理に刃と刃を当てず
体でかわし、合理的な動きで日本刀の威力を
最大限に発揮する刀法のようだ。
真剣による組太刀
組太刀においても、本物の真剣で行うからスゴイ・・・
あれは一歩間違えれば、人斬り包丁化してしまうから、あれで平常心を保つのは至難の業だ。
特に相手が踏み込む時に、カウンター系の突きで合わせられると回避が難しそうだ。
剣の道とは、人を斬ることにあらず、己の修養である
居合とはとても面白いものだ。太刀筋を眺めていると、何故か不思議と相手の人生観が
分かってくるものだ。彼らは日本刀でもって精神と肉体の修養を行ってきたのだろう。
私が眺めたところ彼らは武芸者にあらず、侍だった。
心静かで隙のない良い構えだった。きっと彼らは名の有る先生方々なのだろう。
礼に始まり礼に終わる
私はあのような真剣を持っていないが、心に刀を所持している。
言葉で語らずとも、魂間で彼らの心の強さを理解できた。居合の美学とは写真や動画では
分かりづらいものであるが、山形には日本の美学が未だ残っていたのが、何とも誇らしいものだ。
中村流抜刀道 錬心会 公式サイト
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