山形観光旅行記

旅人の天晴れ『上杉の直江兼続と西明寺』の話


西明寺
▲米沢市にある西明寺(さいみょうじ)から、米沢の城下町を見下ろした風景

直江兼続の漢詩
登り斜面のお寺である西明寺
ここ西明寺には、直江兼続がこの高台から
米沢の城下町を眺めながら詠んだ漢詩の石碑があると言うので、さっそく観光へ訪れました。

西明寺は米沢城・上杉神社から車で15分ぐらいの距離にありますが、どうも入口となる細い道路が分からず若干迷ったが、車で適当に
登って行ったら辿り着けました。
        ▲直江兼続が詠んだ石碑

十一面観音堂虎尾樅
▲西明寺木造十一面観音堂                ▲虎尾樅(トラノオモミ)

十一面観音堂と虎尾樅(トラノオモミ)について
ここが西明寺なのか・・?と半信半疑で、車から下り3,4台ほど駐車できる所で考えていたが
たくさんの墓石に見送られながら石階段を登った。最初に目に入ったのが十一面観音堂だった。
それほど大きくはないが、中には木造・金泥・玉眼・白亳水晶・寄木造りの観音様が安置されて
いるようで、米沢市指定文化財に登録されているようだ。

その近くには西明寺の虎尾樅(トラノオモミ)という巨木があり、縦にひょろ長い木があった。
これは上杉家4代目にあたる綱勝(つなかつ)公が、夫人媛姫(会津藩主・保科正之
「ほしな まさゆき」の娘)の病気の全快の祈願として会津から取り寄せ植えた木である。
かれこれ300年余りから存在し、県指定天然記念物に指定されている名木のようだ。

直江兼続の漢詩
▲直江兼続の漢詩の石碑

西明寺展望に題す
それで西明寺木造十一面観音堂の手前には、直江兼続が米沢の城下町を眺めて詠んだ漢詩
の石碑が置いてあります。大変文字が見難いが『西明寺展望に題す』というタイトルだった。

直江兼続の漢詩直江兼続の漢詩
▲画像クリックで拡大表示可能▲

直江山城守兼続詩
遠山西に望む 西明寺
はるかに憶う 最明寺投宿の秋
暮日林間まさに 外にめぐらんとし
無端の衣色 金風に満つ

漢詩の意味がよく分からんっ!
えー、意味については私にはよく判りませんが・・・夕暮れの秋の米沢の風景を表している
内容ぽいですね。西明寺はもとからここに建っていたお寺ではなく、会津・米沢と移封すると共に
移ってきたお寺で元は越後にあった寺です。
それで直江兼続は鷹狩りの際に寺に立ち寄り詠まれたのだと伝わる。
この西明寺の高台から眺めて、直江兼続公は一体何を想ったのだろうな~

遠山薬師堂弘法大使
▲遠山薬師堂                      ▲弘法大使

遠山薬師堂
直江山城守兼続詩の後ろ奥には遠山薬師堂があり、こちらは万治3年(1660)4月8日に
前述の上杉綱勝が再建した建物です。御本尊様はやはり薬師如来像のようだ。

全体的に見ると西明寺は、山を削って作られたような傾斜な所でした。
観光スポットというほどでもないが、直江兼続になりきり風景を眺めれるのが良かったですかね。
ただ現在では杉の木々が邪魔になって、あまり良い風景は拝められませんでした・・・


▲西明寺の動画

場所・地図:山形県米沢市遠山町周辺の地図 - Yahoo!地図



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