日本三文殊のひとつに挙げられる亀岡文殊堂

▲高畠町にある、知恵の文殊として知られる
亀岡文殊の風景
- ・場所:山形県東置賜郡高畠町亀岡
- ・イベント期間:1月25日は亀岡文殊祭星祭り。毎月25日の縁日に現世利益の行事。
- ・駐車場:亀岡文殊の売店付近の広場(無料)
- ・高畠町の名物・特産品:ワイン、ラ・フランス、ぶとう、りんご
- ・宿泊先:高畠町宿泊先(旅館・ホテル)

知恵を授かり、頭を良くして貰いました!
高畠町には、亀岡文殊という日本三文殊に
数えられるお寺がある。文殊様とは知恵の
仏様です。『3人寄れば文殊の知恵』という
言葉があるが、それは文殊様を指した物也。
して、高畠町に立ち寄ったので知恵を授かりに訪れた。受験戦争に勝ち抜くため、合格祈願として訪れる方々が多い所です。
▲亀岡文殊堂への参道は登り道
亀岡文殊の始まり
- 大聖文殊師利菩薩は、今から約1400年前に中国の五台山より日本に伝来しました。
その後、伊勢国、神路山に安置されていてが、51代平城天皇の勅命により
大同2年(807)に奈良の東大寺に住持・徳一上人が布教として訪れ建立したのが始まりと伝わる。
亀岡文殊堂の建物について
- 日本三文殊(出羽の亀岡、大和の安部、丹後の切戸)の随一として、中納言格の待遇を受けた。
徳川時代には、5代将軍・綱吉は深く帰依され御朱印百石を賜わり、14代の家茂の時代まで
続いたようだ。現在の文殊堂は大正3年に改築した建物で、工学博士・伊東忠太氏による設計。
仁王門から亀岡文殊堂へ


▲ここから登る人は、あまり居ないです・・・

長い石階段と杉の木を眺めながら観光
車で駐車場まで到着する課程で、仁王門は普通に通り過ぎてしまう建物であるが、せっかくなのでいつも建物を眺めるため下から登ってます。
基本的に亀岡文殊堂までは15分もかからないと思います。
山寺に比べたら楽な登りです。
細長い杉の木々が霊場を感じさせものだ。
戦国時代の遺品が残る大聖寺


大聖寺(だいしょうじ 真言宗)

大聖寺について
普通の方だと、ここから登るであろう。
中世時代の頃までの村名は文殊寺と記されていたが、江戸時代の頃から亀岡村
別当が大聖寺と改称されたそうだ。
御本尊様は大日如来で、他には観音・阿弥陀・勢至も安置されているが、こちらは
安久津八幡神社から明治の時に移されたようだ。
直江兼続や前田慶次の和歌
またこの大聖寺には
直江兼続や
前田慶次を初め、上杉の家臣らが亀岡文殊で連歌を開いた時の
歌が保管されているそうだ。前田慶次が詠んだ5首の和歌が現在も残されている。
伊達政宗が寄進した永仁の古鐘
この大聖寺の入口の脇には、天正19年に伊達政宗が寄進した古鐘がある。
この古鐘は、元は伊達輝宗のお墓がある資福寺にあり、永仁4年に造られた名鐘であったが
破損が激しく昭和26年鋳直し復元した古鐘だそうだ。
高畠町は上杉の領土になる前は、長い間は伊達家が支配した領土で、伊達家ゆかりの地でした。
利根水から十六羅漢像のある道のり


最初の利根水(りこんすい)がある所
大聖寺本坊からほんのちょっと登った所には、地蔵やら供養碑がたくさん置いてあり
利根水という水があります。これは亀岡文殊堂の裏側にもあるが、この水には効能があり
一口飲めば文殊様の知恵を授かれるそうです。私は亀岡文殊堂の裏側の方を利用しますが
思えば・・・ここへ訪れる度に利根水を飲んでいるが、知らぬ間に知恵が身に付いた気がします。

十六羅漢像と芭蕉句碑
こちらは看板の文字が所々剥げ落ち
内容がよく読み取れなかったが、待定坊入定窟
と書いてあり、出羽国・村山郡蔵増村に生まれた東海林という者について記載されていた。
その傍らには十六羅漢像が並び、松尾芭蕉の
句碑や義民高梨利右エ門の念仏碑などが
置いてあった。ここまで来ると文殊堂が見えます。


松尾芭蕉句碑には『春の夜は 桜に明けてしまひけり』と書いてある
亀岡文殊堂と観音堂、背面には蔵王権現が鎮座


▲亀岡文殊堂 ▲観音堂
観音堂について
堂内の中央には阿弥陀如来、脇には正観音十一面、如意輪・馬頭観音など33体の観音像が
安置されているそうで、縁結びの観音様として信仰されています。(ご縁日は毎月17日)
それで色々と柱や部分に彫られた物や、飾ってある絵画などを眺めてきた。
絵の方はだいぶ年月が経過し色あせ剥げ落ちてしまい、ある意味不気味な絵にも見えるが
当時は華やかな絵だったに違いない。外に飾ってあるから風化が早いのだろうな・・・

▲画像クリックで拡大表示可能▼


亀岡文殊堂の裏側には蔵王権現と利根水
何故かは知らないが、亀岡文殊堂の正面以外の側面には大日如来、普賢菩薩、虚空蔵菩薩が祀られているようだ。
文殊堂の裏側には蔵王権現と利根水がある。
私はこちらの方の利根水を利用しています。
正面に置いてある木の板に、一つ300円で
どれかお願い事を頼めます。
▲蔵王権現
亀岡文殊堂での祈願の様子
祈願料がいくらするのか見てこなかったが、文殊堂の隣にある建物でお願いできるようだ。
それで実際に文殊様に祈願をしている様子を見たことがある。依頼したお客5、6人が堂内で
正座し、坊さんが長々とお経を唱えた後に○○の受験合格をお願いします。みたいなことを
文殊様に頼んでました。時間は20分ぐらいかな。人数によっても違うのだろうが。

亀岡文殊堂で参拝後は駐車場の近にある茶屋で、のんびりして帰って来ました。
行き方は国道113号から県道1号の道のりを来ると、看板も多く解りやすいかと思います。
尚、駐車場までは車で移動できます。文殊山に関しては、実際に登山しようとしましたが
現在は途中で道が封鎖され、登るのは禁止されているようでした。とういか雑草が生茂り
道が整備されていないので、禁止というか登るのが無理に近い状況であった。
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