山形県唯一の三重塔がある、安久津八幡神社

▲高畠町にある、三重塔の
安久津八幡神社(あくつ)の風景
- ・場所:山形県東置賜郡高畠町大字安久津
- ・イベント期間:5月3日は春の例大祭。9月15日は秋の例大祭。
- ・駐車場:安久津八幡神社の入口側に有り(無料)
- ・高畠町の名物・特産品:ワイン、ラ・フランス、ぶとう、りんご
- ・宿泊先:高畠町宿泊先(旅館・ホテル)

花々な光景と安久津八幡神社の三重塔
9月15日の秋の例大祭を眺めに行った。
14日には安久津八幡神社の側にある所で
流鏑馬などの行事も行っている。
して、15日は『延年の舞』が舞楽殿で
行われるので、どんな感じの舞楽なのか
眺めに行った訳だ。
ここはいつ来ても花で溢れてる場所ですね!
▲桜の時期がもっとも見栄えが良い


▲三重塔 ▲舞楽殿
安久津八幡神社の歴史
- 貞観2年(860年)に、慈覚大師が豪族・安久津般三郎の協力で阿弥陀堂を建てたのが始まりです。
もしくは源義家が後三年の役の戦勝祈願として、鎌倉鶴岡八幡の分霊を歓請しとも伝わる。
高畠町が伊達家の支配地だった頃には、東八幡とも呼ばれその頃がもっとも盛な時期だった。
この三重塔は山形県では安久津八幡神社にしかなく、県の指定文化財になっている。
少し奥には舞楽殿があり室町時代末期に造られ、宝形造、茅葺の建物で県指定文化財。
安久津八幡神社の本殿について
安久津八幡神社は三重塔を残して、度々火災に合い焼失しては再建を繰り返している。
宝物や記録などは燃え、現在残っている最古の資料では、明応9年(1500)に伊達尚宗が
再建した記録で、7度焼失し再建を繰り返していたようだ。
現在ある安久津八幡神社の本殿は、宝暦5年(1755)に上杉家の9代目・上杉重定の再建物。
こちらも県指定文化財で、秋季例大祭に訪れると本殿の後ろの方を工事しているようであった。
他には古鐘つき堂や千年松などが、ひっとりとたたずいる。裏山の方には鳥居町古墳群が
十数基が散在していて、高畠町は古墳跡が実に多い所だ。
安久津八幡神社秋季例大祭と延年の舞


5分ぐらいの間、神主が祝詞を上げていた。

何やら神事を行っているな~
安久津八幡神社へ到着すると高畠町の
観光課の方と、しばらく高畠の名所や歴史
について話していたら、三重塔で何かを
行っていたので近づいてみた。
三重塔の扉が開かれ、中にはお供え物を
飾り神事の行事を行っていた。
ん~、上の3階まで登れるんだろうか・・・
▲神妙な様子で行事は約30分で終わった


▲三躰舞(さんたいぶ) ▲太平楽
安久津に伝わる舞楽について
5月3日は春の例大祭として田植舞が舞われ、9月15日は秋の例大祭として延年の舞が舞われる。
平安時代終わり頃より、法会・法要などに舞われたものだと伝わる舞楽です。
神社へ奉納するための舞であるため、地元では神楽舞として継承され神楽殿と呼ばれていた。
豊作、天下泰平、国家安全を祈願した舞で、昭和63年3月に町指定文化財になっている。
舞楽は振鉾式(燕舞式)、拝舞、三躰舞、太平楽、眺望楽、蛇取舞、姥舞の7曲が伝わっている。
振鉾式と姥舞の2曲が舞師が舞い、他の5曲は男児が舞うため5曲の方は稚児舞とも呼ばれる。
舞師は大地権太夫家へ、44代に渡り受け継がれ古式を留めた舞である。


▲蛇取舞 ▲姥舞
眺めた印象としては、伝わってる舞を見ても明らかだが、
林家舞楽に似た舞楽でした。
特に蛇取舞辺りが、よく似た動きをしてました。
最後に舞われた姥舞は、ひたすらキョロキョロしているだけで、なんか舞というよりは
年寄りがオロオロしているような動きでした。
安久津八幡神社秋季例大祭 |
9月14日 | 午前11時 奉納 流鏑馬 |
午後1時30分 お御輿渡御 |
9月15日 | 午前10時 本祭り |
午前11時 奉納 安久津延年舞 |
*日程についてはその年で変更があるそうです。
万葉の花園とカモが住む池


安久津八幡神社の近くにある万葉の花園

ここはいつも花で覆われておるな
この葉の花園は三重塔の近くにあり
平成11年度の宝くじの助成を受け整備した場所。
欲の無い方に幸運は舞い降りるものですな~
そして万葉の花園の側には、池が有りそこでは
いつもカモがいます。居るというよりは飼育
しているんだと思うでござる。


このカモ達に、堀の外にある緑色の雑草をちぎって食べさせると喜んで食べます。
縄文時代の竪穴住居



復元された縄文時代の竪穴住居
この竪穴住居は、和田地区で発掘された
金谷遺跡を想像して復元した建物です。
丈夫で簡単な造りの建物で、経済的なのが
長所のようだ。
中はたまに蛇やハチが出る場合があるようで注意書きがあった。確かに中からハチが出て
くるのは目撃したことがある。
▲竪穴住居(たてあな)の中
縄文土器が展示されている考古資料館
左は山形県立考古資料館 うきたむ風土記の丘という建物で、南陽市の
白龍湖周辺の
押出遺跡から出土した、縄文時代の土器や漆工芸などが展示されています。
- ・開閉時間:9:00~16:30
- ・入場料:一般200円、大学生100円、高校生以下は無料
- ・休館日:12/28~1/4、月曜日、祝日(子供の日と文化の日は除く)
安久津八幡神社から県立考古資料館までの地帯を『まほろば古の里歴史公園』と呼ぶようだ。
安久津八幡神社への行き方は、国道13号から来ると判り易いかも。
国道13号から113号の道のりで来ると、安久津八幡神社行きと亀岡文殊行きの青い看板が
あるので、その道順通りにくれば問題ないだろう。
安久津八幡神社の道路を挟んで手前には、道の駅たかはたが有り広いお土産屋になっている。
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