赤湯の国道13号沿いにある白龍湖

▲南陽市にあり、何でも生息しているという
白龍湖 (はくりゅうこ)の様子
- ・場所:山形県南陽市赤湯の国道13号沿い
- ・駐車場:白龍湖の赤い鳥居周辺の広場(無料)
- ・南陽市の名物・特産品:ワイン、リンゴ、ラフランス、ぶどう、サクランボ
- ・宿泊先:南陽市宿泊ホテル・旅館

通りすがりに涼を求めて白龍湖へ
南陽市赤湯の国道13号沿いにある白龍湖を
観察してきた。上山市から南陽市へ行く途中の下り坂になっている所に湖は存在するので
車内から湖の全体像が見渡せます。
して、たまに様子を眺めにちょくちょく行くが
今回は青空だしちょっと涼を求めて行って
みるか!とイザ出陣。
▲国道13号の車内から見た白龍湖


周りは洪水の有様・・・。色んな意味で貴重な写真か~
うわぁぁ・・・何じゃこりゃ!周囲が水浸しに!
普段通り車を止めようとしたが、何か様子がおかしい・・・。よく見ると水が溢れ出て洪水になってた!
いつもはこんな風にはなっておらず、ただの湖があるだけの風景である。一体どうしたのだろうか・・・
とりあえずバイクがあるから誰か居るようだ。色々と事情を聞いてみるか!

予想通り魚釣りをしていた
何とか鳥居付近に到着すると、釣人が居た。
ここはいつ来ても釣りをしている方が居る所だ。
洪水の話を聞くと、田畑を潤すため水かさを上げているんじゃないか?とあまりハッキリした意見が
聞けなかったので、何が釣れるのかなど釣の
話をしばらくして、湖を観察することにした。
白龍湖の洪水の謎について
一度足場を通り奥に行き、しばらく湖を観察していたら一人の50代ぐらいの男性が後ろから来た。
服装を見るに農家の方だろう。ひょっとしたらこの地の田んぼの地主なのかと思い、聞いてみた。
どうやら地主ではないが、古くからこの白龍湖を知る方なのであらゆる教えを学び聞き取った。
まずこの洪水だが、これはやはり周囲の田んぼに水を送らせるために水をせき止め
田んぼを潤しているのだと言う。この季節は毎年このような状態になるのだとか。
側には水を止めたり、開けたりする金属制のハンドルがあった。それで水を調整しているようだ。
それでせっかくなので白龍湖についての歴史や、生物などの話も聞いてきた。
白龍湖に住む生物と昔の様子

▲天候が良いと写真うつりが良いようだな


ザリガニとヘラブナの死骸
白龍湖に住む生物の話を聞く
まずは白龍湖に存在する生物の話を尋ねたら、何でもいるとか言ってました。
主な代表生物は、ヘラブナ・ライギョ・ブラックバス・ナマズ・コイ・ザリガニ・カエル・貝類と様々。
それで昔はさらにその生物の数も多かったが、ブラックバスやライギョ、ブルーギルなどの
外来魚が放たれると、次第に白龍湖に生息していた生物の数が減ったそうだ。
白龍湖の食物連鎖を悟る
ここのカエルは、オタマジャクシから蛙になるまで2年かかるそうだ。それでそのオタマジャクシや
コイなどが、ライギョが生みつけた卵をパクパクと食べるらしく、最近ではライギョが減ったそうだ。
この洪水のよう水が引き、水かさが下がり白龍湖の水位が少なくなる頃には、コイの産卵季節に
なるそうで、大量のコイが白龍湖からジャンプしながら草むらの生茂る所へ辿り着き卵を産み付ける
光景が見られるそうです。そして産み終わるとまたジャンプしながら、白龍湖へ戻るそうだ。


綺麗な色をしたトンボも見かけた。20数種類のトンボが生息しているようだ。
この地域ではコイは食べるが、ナマズは食わないそうです。釣人の話によると、昔は一時期
コイヘルペスという病気が流行ったが、最近では聞かないのでコイを捕まえて食べても
大丈夫だろうと言っていた。ナマズは川河豚(かわふぐ)と呼ばれるほど案外おいしかったりする也。
昔の白龍湖について
私が随分と広い湖ですね!と言うと、それがそうでも無いと言う。昔はさらに広かったらしく
白龍湖は高畠町北部まで広がり、国道13号あたりまで全部湖だったそうだ。
赤湯の大沼とも呼ばれるほど大きかった。現在では湖の大半が田んぼになり
その向かいの水田風景では田下駄(たげた)と呼ばれる、普通の下駄より長い下駄を履き
田植えをしたそうだ。もっとも開田事業は中山城代の横田利信の頃から始まっていたようだ。
それで国道13号の道路辺りは常に泥でぬかるんでおり、左右にガタガタと揺れるほど
地盤がやわらかい地帯だったそうです。またこの周囲は数百十種の植物が生息し
白龍湖泥炭形成植物群落として、県の天然記念物に指定されている地のようだ。
また白龍湖は、ハングライダーの目印にもされておるらしく、たまに上空を見上げるとハングライダー
が飛んでいる様子を見ることができる。最初見たときは、巨大な謎の怪鳥かと思い驚いたよ!
あっ!マキビシがたくさんあるな~
この湖にはマキビシが大量に転がってました。正式名称は知らないが、左の水草をうまく引き抜くと
右のような黒い船のイカリのような物が出てくる。あれはその昔、忍者がマキビシとして
使用した物也。忍者に関してはいくつか知識があるが、それはまた暇があったらということで~
それでそのマキビシの殻を砕いて、中の実を食べることも可能である。
味は栗の腐った部分?やリンゴぽい味がします。あまり量は少ないが風味の強い味がします。
と、まぁ白龍湖は釣りを楽しむ方がにとっては、面白き場所ですかね。
湖が縮小したとは言え、この地はまだ自然があるだけマシな方なのかな。
白龍湖への行き方は国道13号沿いにあるので、まず迷わないかと思います。
付近の道路の様子は、国道13号線が2つに分かれており、高畠町行きと南陽市・米沢市方面に
なっています。道路は傾斜になっており、下る場合のみ白龍湖の全体像を見渡すことが可能。
駐車場は赤い鳥居がある周辺が、少し広くなっているので車が6,7台は止めれそうだった。
洪水の場合は、その駐車スペースは長靴でもはかないと足が濡れてしまう。
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