
旅人の天晴れ『清源寺』の話

▲長谷堂城から700mほど離れた所にある
清源寺(せいげんじ)の赤門

長谷堂城跡の近くにあるお寺
この清源寺は、長谷堂城の近くにあるお寺で
この寺の蔵には最上家唯一の肖像画である
長谷堂城主・坂紀伊守の肖像画がある。
多くの最上家の武将の肖像画は、ほぼ存在しない。坂光秀(さかみつひで)は
長谷堂城合戦で志村光安が戦功を上げると酒田へ3万石の城主に、その後坂光秀が長谷堂城主になる。
▲清源寺の入口
懐かしさのあまり長谷堂城の見学ついでに立ち寄る
難攻不落の長谷堂城を眺めると、ついでに清源寺へ立ち寄った。この寺で私はその昔約10年前に
座禅の修行を2回ほど行ったことがある。座禅とは丸くてふっくらしている座布団の上でアグラを組み
左手の手の平を、右手の手の平に載せ親指同士をくっ付ける。
そして姿勢と呼吸を整え、あらゆる煩悩を捨て精神を統一させる修行である。


なんと見事な門であるか
10年前に訪れた時はこのような門は、建設中?か修復中?であり、この見事な赤門は完成して
おらず青いビニールで覆われていた記憶がある。そして3度目に訪れとうとう見事な門を見れた。
山寺立石寺の仁王門にも劣らない立派な門であった。しかし縁とは判らぬものよのぅ。
過去に受けた座禅の修行
時間はおよそ90分~2時間ぐらいだったと思う。早朝の5時ぐらいから始まり、この長谷堂の大自然と
朝の静けさは精神を統一するのには打って付けの場所である。空気も新鮮で雑音も少ないため
それに惑わされることなく、無我の境地で集中できやすい場所であった。
私の知り合いは早朝だったためか、4,5回ほど肩を卒塔婆のような平棒で叩かれたと言っていた。
「何でそんなに叩かれたの?」と私が聞くと、何と居眠りをしてしまったとか言ってたw
百目鬼とは?
修行の終わりである鐘の音が鳴らされると、和尚はこの地域に伝わる
百目鬼(どめき)の話をした。
この長谷堂地域は広い田畑であるが、ある日突然、百目鬼という怪物が現れることがあるそうだ。
全身は真っ赤で、足が一本だけしかなく無数の目を持った格好をしている。
そしてその百目鬼が田んぼに出現し、それを村人が見かけると決まってその年はひどい日照りが
続き田畑の地面は割れ、ひどい旱魃に合うそうだ。村人が百目鬼を見ると、供養をし早めに旱魃の
対策を行ったそうだ。清源寺の近くには百目鬼温泉という、田んぼの真ん中に温泉があるが
それもその百目鬼の話にあやかり、できた温泉だと思います。

あら?どこからか猫の声が聞こえたような~
今でもたまに早朝に目覚めると、当時和尚に習ったことを思い出し座禅を組み精神の統一を行うが
まだまだ修行不足である。
過去に清源寺で修行した時の様子を、入口の所でボッーと
長谷堂城跡を眺め、昔のことをシミジミと想い出していたら、どこからともなく「ニャ~ン♪」
と声が聞こえた。辺りをキョロキョロと見回すと・・・
▲ん!?あれは・・・

▲うぉぉー!猫が玄関で集会を開いているぞーっ!
ハァ・・ニャンコ触りたかったな・・・
すぐ側の人の家の玄関前では、猫達が集会をしていたのだ!三毛猫の方が、こちらをジッと見ては
目を細めて「こっちで一緒に集会をしないか?」という眼差しで見てくるのだ。猫好きならば行かざる
を得ないとは思ったが、残念ながら人の家の玄関であったので、行きたかったが行けなかった。
猫の方からこちらへ来てくれないかと粘ったが、住民に餌を貰うポジションの確保なのか来なかった。
場所・地図:
山形県山形市大字長谷堂周辺の地図 - Yahoo!地図
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